What’s

我々が住まう信州は、大自然に抱かれ四季折々の表情を見せるアルプスからは清々しい風と、清らかな水を届けてくれる。この生活の一部となった景色は、実は尊いものであり財産でもある事を忘れてはならない。この雄大な自然の中で暮らす我々の生活も、今後１０年で一変すると考えられる。三遠南信自動車道の延伸、リニア中央新幹線長野駅として、南信地域への基地開業と高速交通網の整備が進み、首都圏へのアクセスが飛躍的に改善され、また東海エリアとも距離が短縮される事で、これまでに無い人口流入出、商圏エリアの様変わりと様々な変化が予想される。この移り変わりを待っているだけでは、既存の宝を活かすことはおろか、開発の食い物にされ、先人たちが守り受け継いできた「自然」を失うことになりかねない。

この時代の流れの中に立ち、改めてこの地を見つめてみると自然という宝が眠り活かされていない現状がある事に気が付く。

昨今のアウトドアブーム、自然の中でのアクティビティを求めてのインバウンド人口の増加と、点でしか行われてこなかった開発を総合的に考慮し、高速交通網の拡充にあるこの時期だからこそ未来を見据え、今、地域を活かした産業の創出する事で独自の地域ブランドが確立され時代の流れにのみ込まれる事無く時代と共に成長できる基盤を整備する必要があると考える。